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懐かしさとは

 面白いなあ、と思う。昨日、昔の同級生と会っていても
思ったのだが、懐かしいと思う気持ちは、当時、印象的だ
った大きな出来ごとの中に強く感じるものではなく、かえ
って、すっかり忘れてしまった些細な出来事の中に感じる
ものらしい。これは何故だろう、不思議だなあ。
 たとえば、運動会とか合唱祭とか卒業式とか、大きなイ
ベントの中には絶対に忘れないような印象的な出来事がい
っぱいあるわけで、それらは、ふとした時に、繰り返し繰
り返し取り出して眺めているものなのか、案外、その光景
が風化されず、割と鮮明に思い出すことが出来て、(何だ
か昨日のことみたいで、今まで、あっという間だったなあ)
と思うことはあっても、寂しさを伴う懐かしさや感慨を覚
えることが少ないようなのだ。(私の場合は)
 似たようなものにナツメロがあって、たとえば、聖子ち
ゃんの「赤いスイートピー」とか「夏の扉」は、(この時
代は、この歌だよね~)とは思っても、しょっちゅうTVで
流れているせいか強烈には懐かしく感じなくて、かえって
すっかり忘れていた楽曲、たとえば河合奈保子さんの「エ
スカレーション」とか早見優さんの「夏色のナンシー」と
か、そんなのに限って、(おお、こんなの、あった、あっ
た。懐かしすぎる!)と、突如、胸にこみ上げるものがあ
って、付随して様々な出来事を思い出したりする。
 しかし、すっかり記憶を失っている、思いだせないもの
の場合は、(そんなこと、あったっけか?)と、当然のご
とく懐かしくも何とも無い。いい加減なものだ。さらに、
私の場合は、大学時代のことは、つい最近のことみたい(
全然、最近じゃないぞっ!!)で、全然懐かしくないし、
まったく人間の感情とは不思議なものだ。
 懐かしさとは、忘却と変化の度合いが大きければ大きい
ほど、強烈になるものなのかな。
by akira_dai | 2010-09-26 23:10

AKIRAの日常、考えたこと、など。平凡です。

by akira_dai