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地震

もうあと少しで子供が帰宅するという午後3時前、ちょっと
した細かい振動を感じて、(おや?地震かな?)と思ったら、
その揺れは少しずつ大きくなって、あれあれ、という間に大揺
れになった。
 震度3程度であれば、とっくにおさまっているはずの時間に
なっても、揺れはなかなかおさまらず、船のようにゆーらゆー
らと大きく揺れるばかり。そうでなくても神経症の私はドキド
キして気絶しそうになったけれど、
「大丈夫、大丈夫」
と口に出して唱えながら何とか耐えた。
 やっと揺れが小さくなってきて、ふと外を見たら、近所の年
寄りがぞろぞろと道に出てきて話しあっている。私は下校途中
のはずの子供が心配になって家を飛び出し、自転車で走った。
道のあちらこちらに人が2、3人ずつ集まって励まし合ってい
た。息子は、うちからほんの20メートルくらいのところ、一
緒に登校している友達の家の前で号泣しており、その友達親子
と一緒にいた。
 友達のママと「怖かったねー」と話しているうちに、怖がっ
ていた自分の気持ちも落ち着いてくる。近所に知っている人が
いるのは心強い。
 子供の横に、いつも遊んでいる友達がローラーボードでやっ
てきて、「オレはこわくなかった!」とえばっている。でも目
はちょっと潤んでいるような・・・その友達とうちの子が、
「今日も遊ぶ!」
ときかないので、一緒に遊ぶ予定だった近所の別の友達の家へ
行き、今日はやめておきましょう、と決めて解散した。その友
達のママも、
「何かあったら協力しよう。」
と言ってくれて、さらに心強くなった。
 私の人生で最大の地震だ、と思っていたら、やはり100年
に1度の観測史上最大の地震だったんだね。
 母と義母と無事を確認する電話をしたら、異口同音に、
「3月10日に空襲で逃げ回って、ひどい災難だったんだから、
これ以上の大災害は経験したくない。」
と言っていた。実感がこもっている。
 被災地のひどい洪水を目にして泣きたくなったけれど、こう
いう時こそ、しっかりして、日本人皆で頑張らないといけない
なあ。
 しっかりしなくちゃといえば、今晩はパパは帰ってこられず。
電話もつながらず、心細くて泣く我が子に、Skypeで語りかけ
るパパ。お互い顔も見られてホッとする。ちょっとの揺れに怯
える我が子と体を寄せ合って眠りについたのでした。
by akira_dai | 2011-03-11 23:35

AKIRAの日常、考えたこと、など。平凡です。

by akira_dai