くだらなすぎて

 うちの子は、まだ時間の概念が無いのか、突然、
ものすごい過去のことを、まるで現在のことのよ
うに話し始めて怒ることがある。たとえば、
「あいつが、俺のことを殴った。その前に、こん
なひどいことも言った」
と言うので、うんうん、と、親身に聞いていると、
それが一年以上前のことだったりする。
 今日は、
「登校の時に、5年生の班長に、胸をどつかれた」
と怒っている。「登校の時」と言っている時点で、
それは2週間以上前の話しなのね、と、わかる。
しかし、大きい子に胸をどつかれた、というのは
尋常ではない。場合によっては、また、新学期に
全員そろえて叱らねばならない・・・そう思って
事情を詳しくきくことにした。
「どうして、5年生は、ユータのことをどついたの?」
「オレは何も言ってない」
「何もないのに、突然、どつかないでしょう。」
「そういえば、リョウが、5年生に、”しいたけぴー”
と言ったんだ。それをマネして、コウタも、”しいた
けぴー、しいたけぴー”と、5年生に言ったの。」
・・・しいたけぴー・・・5年生の名前には、確かに
「たけ」が付いているが、それにしても低レベルな
からかい、低レベルなギャグである。
「どうして、それで、ユータがどつかれるの?」
「だから俺は、何も言ってないの。ただ、その前に
”たけぴー”と呼んだだけ。」
「その”たけぴー”が嫌だったんじゃないの?」
「いや、俺が”たけぴー”と呼んだ時には、笑って
たんだよ。気に入ってたんだよ。それが、”しいたけ
ぴー”には腹立って、なぜか、俺がどつかれたんだよ!」
 話しているうちに、息子は怒り心頭。
「ママ、俺は悪くないんだよ。”たけぴー”って言っ
た時には笑ってたんだ。」
「いや、本当は、それが嫌だったんでしょ。」
「悪いのは、”しいたけぴー”と言った2人だろ!
なんで、俺がどつかれないといけないんだよ!」
「それは、2人が”しいたけぴー”を思いついた
きっかけが、ユータが言った”たけぴー”だったから
じゃないの?」
「”たけぴー”は気に入ってたんだよ!ママ、班長の
ことを、今度、叱ってよ!」
 最初は、どつかれたことを深刻にとって、真剣に
きいていたのだが、何回も、「しいたけぴー」と言っ
たり聞いたりしているうちに、何だか、とてもアホら
しくなってきて、しかも、これを、登校時に集合させ
て叱るとしたら、私は、
「きみたち、人のことを”しいたけぴー”とか言わな
いこと!5年生はそれに反応して、下級生に乱暴しな
いこと」
などと言わねばならないことを想像すると、もっとア
ホらしくなってきて・・・
 私はついに笑ってしまった。
「なにピーだか、よくわからないけれど、相手が嫌が
っている様子を見せたら、ユータは言わないんだよ」
 どつかれたことに根をもっている息子は、それで納
得するわけもなく、この後も、ぴーぴー、言っていま
したとさ。
[PR]
by akira_dai | 2012-08-03 23:54 | Comments(0)

AKIRAの日常、考えたこと、など。平凡です。