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こういう時こそ

 今日、突然の訃報が入った。大学時代の同級生だ。
彼は、当時の付き合いを絶ちたい事情があったらしく
ここ15年くらい連絡をとっていなかった。けれど、
学生時代の4年間は、そこそこ一緒につるんでいた
ものだ。
 彼の会社と取引をしていた同級生や、同じ会社に
勤めている同級生から連絡が入り、私は情報の収集
と転送に追われた。こういう時に、学科の多くの男
子に連絡しやすいのは、誰もが覚えている(という
と本当にえらそうで嫌なのだが事実なので)紅一点
の私なのである。
 20年前には80人中50人の連絡先がわかって
いたけれど、今やそれも20人たらずになっている。
それでも1人1人に連絡すると、そこから転送され
て、少しずつ広がっていく。みんな、驚きを隠せな
いけれど、同じ4年間を過ごした仲間どうしで、同
じ気持ちを共有しあって、励まし合ったり、供花のこ
とで相談したり、と、忙しく連絡をとっているうち
に辛い気持ちが互いに癒されてくる。
 夜になると、遠く九州にいる同級生から携帯に連絡
が入った。ためらいがちに、
「た、田中さんですか?」と言う。
思えば、20年ぶりくらいか?旧姓を名乗ると、
「お前、旧姓で!」と大笑いしていた。
 お互いに全然変わらない様子を喜び合った。それ
から、亡くなった彼のちょっとした近況や、その他
のメンバーの近況を話した。学生時代とまったく変
わらない。何だかとっても安心する。九州と東京と
は思えない近さだ。
 悲しいとき、辛いとき、同じ時間を過ごした仲間
どうしの結束が本当にありがたい。どんなに時間が
経っても、どんなに離れていても、いつでもここに
いて、いつでも連絡がとれて役立つ自分でありたい
な、と思う。
 不安障害で葬儀に出られるかどうかは微妙だけれ
ど、ご冥福を祈りつつ、奇跡的に生きている自分が
もっと何かに役立てるように、絶対に元気になりた
い、と、心から思う一日だった。
みんな、ありがとう!!
by akira_dai | 2013-05-15 23:23

AKIRAの日常、考えたこと、など。平凡です。

by akira_dai