孝行息子

 今日は快晴だったので気分良く、散歩も
できたし満足だ。何だ、結局、私のご機嫌
はお天気次第なのか。
 で、中2の息子の話。1学期は職場体験
なるイベントがあり、皆、希望の職種のお
店や事業所に振り分けられるのだが、うち
の子は、第一希望を飲食業、第二希望を販
売業にして、昨日までドキドキしながら結
果を待っていた。第一希望を飲食業にした
のは、食いしん坊の彼らしく、
「食べられるから」
ということだ。
 ところで、職場体験は5日間あるのだが
職場によってはお弁当を毎日用意しなけれ
ばならないと言う。運動会や遠足などの単
発のイベントでも、お弁当を作るのに一苦
労しているダメ母な私としては、(え!5
日間も?!)と、始まる前から、めちゃ気
が重い。まさにブルー。息子が、
「飲食業なら、まかないがあるかもしれな
いから大丈夫だよ。」
と励ます。
「そうなの?!」
と目を輝かせて俯いていた顔をひたと上げ
る私。
「まあ、必ず、あるとは限らないけどな」
という息子の言葉に再びうなだれる私。
というような、コントのような日々をここ
数日は送っていた。
 そして、いよいよ、派遣先が決まった。
息子は数駅向こうのお蕎麦屋さんを希望し
ていたのだが、結局、隣の駅の中華屋さん
に決まったということだ。そして、そして、
「母ちゃん、喜べ!まかない付きだ!」
ということだ。やったぁぁぁぁぁ!と親子
でガッツポーズ。実際には、そのまかない
は自分で作る、ということだ。彼は料理が
嫌いではないので、はりきっている。
 ところで、数人のスポーツ万能な男の子
たちは何と消防署に派遣されると言う。あ
ら、それ、カッコイーじゃない。消防士は
合コンしたい職業、人気ナンバーワン!話
が面白く、日頃の訓練で体がしまっている
ので、ものすごく楽しくてカッコイーと、
昔、会社の女子たちがキャーキャー騒いで
いた。ああ、私も一度でいいから消防士と
合コンしてみたかった・・・
 話がそれたが、消防署ならば、体育会系
の訓練もあるだろうし、放水するような面
白い作業練習もあるのではないか?
「ちょっと、飲食業よりも、消防署の方が
良かったんじゃないの?」
と私が言うと、面倒くさがりやの息子は、
急に不機嫌になって口をとがらせる。
「嫌だね。大変だし、疲れるし。」
「だって、あんた、そういうことでもない
と運動しないじゃん。部活もやってないん
だしさ。」
「辛いところは嫌なの!うっせーよ。」
それでも、しつこい母、消防署、いいなー、
カッコイーなー、を連呼。そしたら、しら
っと息子が、
「母ちゃん、消防署の場合は、絶対に弁当
が必要なんだからね!」
と言って黙った。私も黙った。まるでター
ミネーターのような一言だ。確かに弁当だ
けは嫌だ。よくぞ、よくぞ、まかない付き
の職場を選んでくれたな!孝行息子よ!
 しかし、この孝行息子は、余分なところ
でも親孝行で、先日、友達に体育着を貸し
て、返そうとした友達に向かって、
「洗濯してから返してくれるかな?」
と頼んだと言う。友達は快く了承してくれ
たというのだが、ちょっと、ちょっと!そ
れってあちらの親御さんに申し訳ないでし
ょうに!と言ったら、
「だって、その方が楽でしょう?それに、
あいつが、『いいよ』と言ったから、いい
んだよ。」
と言う。えー、何だか、私が要求したみた
いですごく嫌!そこまで、私が面倒臭がり
だと息子は思って気を利かせたのだろうか
・・・?ああ、すみません。一回、貸した
程度の体育着なんて、洗濯しなくて良いん
ですよ・・・と、ここに書いても何の役に
もたたない。ああ、恥ずかしい。息子よ、
そんなところで孝行しなくても良いから、
もうちょっと読書と勉強をしておくれ。


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by akira_dai | 2017-05-19 22:41 | Comments(0)

AKIRAの日常、考えたこと、など。平凡です。