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こんなお婆ちゃんになりたい

 昨日はこれまた古い友達から電話が入って、
長電話してしまったんです。本当に今年はど
うなってるの?まあ、いいや。で、最近は携
帯の番号を知らなくても、ラインやメッセン
ジャー経由で電話をできるでしょう。でも、
ラインだと相手の電話番号が表示されるんで
すね。
 誰にも番号を教えていないスマホにはアド
レス帳を登録していないので、電話がかかっ
てきても誰だかわかりません。番号だけが表
示されても「?」という感じです。しかも、
私は、うたた寝していたんです。
 そこに、
「もしもし」
と出たら、
「akira?!akira?!俺、俺!」
なんて言うから、寝ぼけていた私は、一瞬、
(オレオレ詐欺か?)と思ったけれど、私の
名前を知っていたから、
「そう、akira。で、そっちは誰?」
と、半分パニックになりながらも落ち着いた
声で確認したんです。そしたら、
「あー、そっかー。俺の携帯番号、知らない
んだっけかー、俺、俺、XX!」
って・・・XXの携帯番号、知らないんじゃ
ない。実は知ってるよ。スマホには登録して
いないだけ。ガラケーには登録しているんだ
けど、状況が面倒臭いから説明しませんでし
た。そこで初めて、(ああ、これはライン経
由の電話なのか。)と気付いた次第です。
 その電話の内容はともかく、久々だから、
社交辞令でも何でも例によって、
「会おうな!」
という話になるでしょう。昨日は眠かったし、
長電話になったし、ちょっと面倒臭くなった
から、社交辞令とはいえ、
「もう、私なんかオバチャンだし、病気だし、
会っても、、、どうかなあ・・・」
と渋ったんです。そして電話を切った後、
(ほんっとに、年齢的にオバチャンだよ。)
としみじみ思ったの。電話で話している最中
は思い出話が多いから当時に戻って、自分が
まだ若いような錯覚に陥るんだけど、これか
らは、どんなに手を尽くしても、どんどんお
婆ちゃんに向かっていくのね、と。本来、女
であることにあまり興味がないタイプなのだ
が、最近、あまりにも年をとってきたので、
ちょっと小奇麗にしないと汚くなっちゃうな
と、生まれて初めて気にしています。
 そんな私が最近、(こういうお婆ちゃん、
いいよね)と思うのは、朝ドラのレストラン
「すずふり亭」にいらっしゃる、宮本信子さ
ん演じる店主です。小奇麗で優しくて、いつ
も若い人を見守っている、そこにいるだけで
安心できるようなお婆ちゃんです。誰かに何
かしてもらおうなんて全然思っていないし、
相手があかの他人でも、困っている人がいた
ら声をかけてあげたり、助けてあげたり、話
を聞いてあげたりして、説教じみたことは言
わないんだけれど、とてもホッとするの。
 年をとると、どうしても愚痴が多くなった
り、逆に、やたら元気で騒々しくなったりす
るでしょう。どうやら、私は、表面的には騒
々しく、家の中では鬱々となっちまうのかな
あ、、、と感じているんだけれど、もっと平
坦に淡々と日常を暮しながら、あんな風に、
誰にでも優しく接することができたらいいな
あ、と、思いながら見ています。そうそう、
「すずふり亭」の隣にあるアパートには、地
元の古くからの友達(アパートの管理人)も
いて、彼女のこともいつも気遣っています。
宮沢賢治さんの詩ではありませんが、
「そういうものに私はなりたい」
と、50にして思いますね。

by akira_dai | 2017-09-14 08:52

AKIRAの日常、考えたこと、など。平凡です。

by akira_dai