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同期

 昼休み、同じ課のおじさんたちと一緒に食事をとっているが、一人若者
(といっても30歳くらいだけど)がおり、彼の顔色が悪く、「どうしたの?」
という話題になった。「いや、実は、昨晩、死ぬほど焼肉を食って、それが
接待ですげー高級な肉だったんで食いすぎちゃったんですよ。そして、朝
気持ちが悪くて目が覚めて・・・うー、ダメだ。情けねー。何も食えねー。」
とぼやいている。(最近、30歳前後の「男の子」がかわいく見えるのだから、
私も年をとったよなー)と思って見ていると、「しかも、今日夕方からスキー
なんっすよ。そして、明日の晩飯はすき焼きだって。うー、もー、いい!っ
て感じ!!」と、真剣に辛そうだ。
 そこで私は昔、まだ新人の頃に同じような光景を見たことを思い出して、
彼の隣に座っているKくんに向かって、
「そういえば、新人の頃、私とA君が品川で飲んでて、電車がなくなっちゃ
って、A君が三鷹の駅前でKちゃんを電話で呼び出してさ、深夜の2時く
らいに迎えに来てもらったことあったよね。次の日、早朝から一緒に海に
行く予定なのに、深夜に起こしたものだから、Kちゃん、すごく怒ってて、
でも、スカイラインで迎えに来てくれたのよね。」
と話したら、
「そんなことあったっけなー。覚えてないよー」
と照れて笑っていた。そうそう、あの時、私と一緒に飲んでいたA君は、
次の日二日酔いでぼろぼろで、私は彼の車で海へ行ったのだが、ず
っと、「気持ちわりー。吐くー」と言って、猛暑の中、クーラーもかけず、
車の窓を開けっぱなしで千葉まで移動したのだった。そのときも、K君
は一緒で、後ろをスカイラインでついてきていたような気がする。同期と
は本当によく遊んで、海だ、スキーだ、ディズニーランドだ、と、紅一点
なのにずいぶん誘ってもらった。
 そういえば、おとといあたり、同じ同期の営業からメールが入っており、
「第二回同期会を行います」というお知らせがあった。第一回目のときは、
私は育児休暇中で参加できなかったのだが、どうも、同期で同じ事業所
(計測器担当)に配属された連中が集まって、同期会をこさえ、毎年集ま
ろうという企画を始めたらしい。今や、分社した他の会社にいる連中もい
るし、リストラ騒動で、全然別の外資にいるのもいるし、自分で会社を立
ち上げて経営側にまわっているのもいる。そんな中で幹事はもちまわり
らしいのだが、これまた私が紅一点なのに、律儀に声をかけてもらえて
本当に嬉しい。大学時代もそうだったけれど、男性の中に一人ぼっちで
いるときに、こうして普通に仲間として扱ってもらえることはとてもありが
たいものだ。
 おとといのそのメール以来、なぜかALL REPLYで、続々と、
「俺は何日がいい!」
「ここの日程はダメ!よろしくー」
というような簡単な返事が入っていて、メールのフッターの社名やグル
ープ、肩書きを見ると、本当に色々なのだが、みんな全然変わってい
ない調子で、やはり同期なのだ。
 新人時代はあんなに一緒に遊んでいながら、自分だけ女性であるせ
いか、同期のありがたみがイマイチわからなかった私だが、こうして仲
間に入れてもらっているとそのありがたみがしみじみわかる。
 リストの中に唯一「旧姓」と書かれた自分の名前を見ながら、嬉しくて、
(何とか今年は皆に会えるといいんだけどなー)と思うのであった。
by akira_dai | 2006-02-03 23:09

AKIRAの日常、考えたこと、など。平凡です。

by akira_dai