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少しずつ町の人

 今日は暑かった。暑いから年寄り夫婦はどこにも行く気がしない。
特に私は暑さに弱く、すぐに熱中症だ、頭痛だ、と騒ぎになるので、
まじ、行く気がしない。
 しかし、どうしても買い物に出かけなければならないこともあり、車
でクーラーをがんがんにきかせて、某府中まで行ってきた。この辺り
で町というと、府中なのよ。田舎なんだけど、今の私には府中で十分。
 さて、府中に到着して現金がないことに気づき、銀行でお金をおろ
していると、後ろから、「こんにちは」と声をかけてくる女性がいる。お
や?と振り向くと、保育園の先生だった。うちの子の大好きなA先生
である。
 先生が、「ゆーちゃーん、今日はパパとママと一緒でいいねーえ」
と声をかけてくれるのに、シャイなわが子は、顔を赤くしてにやにや
して全然目を合わせないで下を向いている。まさに、鼻の下がのび
ている。
 「今日は大国魂神社のお祭りですものね。」
と先生が言う。どうもお祭りに出てきたと思ったらしいけど、私たちは
それほど地元でもないのでお祭りに執着もないのだが、そう言われて、
ちょっと寄ってみようか、なんて気分になって、少し境内をぶらぶらし
た。そういえば、昨晩、お隣のお家の人が我が家に来て、別の神社
の盆踊りの抽選券とかくれたのよね。うーん、いよいよ私たちも地元
民って感じになってきたかしら?と感慨一塩。
 それからママの買い物で京王ストアへ行くと、またもやレジで、
「こんにちは」と声をかけられる。顔を上げると、何と、前の保育園で
うちの子と同じクラスだったYちゃんのママだった。
「まーあ、お久しぶり」と、すっかりオバサン言葉の私だが、新しい保
育園の話を少しして別れた。前の保育園は、いずれにせよ、いられ
るのが3才までなので、彼女は、
「来年、出るときには、そちらの保育園に申し込もうと思ってるんです」
ということで、とても興味があるらしい。子供に、
「来年、Yちゃんがユーちゃんの保育園に来るかもしれないよ。」
と話すと、彼はYちゃんのことを覚えているらしく、それから何回も、
「Yちゃん来るのー?来るんだよね!」
と、10分おきくらいにききにきてまいった。前の保育園から一人ぼ
っちで今の保育園に転園することになり、うちの子は子供なりに、
残してきた友達が懐かしく、ちょっと寂しいらしい。
「Yちゃんが来るのはねーえ、プールがなくなって、涼しくなって、
冬になってサンタさんがきて、お正月がきて、それでもまだ来なく
て、ユーちゃんが3才になって、やっとそれから来るんだよ」
と話すと、ちょっと怒っていた。
 それにしても、こうやって、町の中で挨拶を交わす人がだんだん増
えてきて、だんだん馴染んできたのかなーあ、と、また思えた休日で
した。
by akira_dai | 2006-08-05 22:59

AKIRAの日常、考えたこと、など。平凡です。

by akira_dai