2008年 08月 21日
雷
雷が鳴っているような。
先日、お盆で、相棒の実家へ帰ったら、相棒兄弟が二人で、
「なんだか、夕方になって雷、夕立って子供の頃を思い出さない?」
「おお!思い出す、やっぱりー?」
なんて、盛り上がっていた。二人とも、私より一世代上だから、ちょっ
ぴり感覚が違うのかな、と思ったり、でも、確かに、子供の頃は、も
う少し涼しくて、もう少し、雷雨が多かっただろうか?
私が初めて雷を意識したのは、小学校に上がってすぐの夏休み
だった。母と買い物帰り、野原に(東京も野原がいっぱいあったの
ですよ)、母と妹と三人でゴロリと寝転んで、雲の形を動物にたとえ
て遊んでいたら、突然、その空の真ん中がひび割れたように、オレ
ンジ色の稲妻が、長ーーく走ったのである。音は覚えていないけれ
ど、母が、「あ、雷だ」と、何だか面白そうに言って、私は、もっと長
く見ていたかったのだけれど、
「もう、帰ろう」
と母に言われて、しぶしぶ帰ったのだった。
そして、その日の絵日記に、私は大きな夕焼け空と、雲と、雷を書
いたのだった。そこに書いた、母と妹と私の姿は、当時の私の親指
くらいの大きさで、絵のほとんどが空だった。
そんな広い空が見られるような野原は、今はもう都内にそうたくさ
んはないのかな。
by akira_dai
| 2008-08-21 21:26