<   2012年 05月 ( 8 )   > この月の画像一覧

 運動会のプログラムが配布された。見てみたら、リレー
の選手がほとんど仲良しの子で、(そりゃ、うちの子は
チビだしリレーなんて無理だわな。)と、少々がっかり
した半面、仲良しの子の誰が勝つのか楽しみな気持ち、
皆を応援したい、盛り上がる気持ちになってきた。でも
・・・誰を応援したら良いのかしら。これだけ知り合い
が多いと、
「○○くん、がんばれ~!」
と名指しで特別扱い出来ない。でも、
「みんな、がんばれ~!」
もつまらないなあ・・・。かといって、一人一人の名前
を呼ぶのも変でしょ、大変でしょ。
 なんて思いながら、全員が走る徒競走名簿を見ていて
気がついた。何のことはない、リレーの子が特に仲良し
友達なのではなく、仲良しが大勢いて、遊んだことのな
い男子が学年中にほとんどいないということなのだ。誰
がリレーの選手になっても、(あのお友達だわ。応援し
なくちゃ)ということになっていたわけね。恐るべし、
息子の交友範囲の広さ。その割には最近、遊びに入れて
もらえないこともあったみたいだけど・・・知り合いが
多い分、色々あるのね、きっと。ちなみに、プログラム
の1ページに目標を書く欄があり、息子は汚い文字で、
「80m走のきょうてきはXX君です。XX君に負けな
いようにがんばって、1位をとりたいです。」
と書いてあった。この文字の調子を見ただけで、もう負
けそうなんですけど。
 で、今日も、運動会前日だというのに、またもや新しい
知らない子を連れてきて、どうも隣のクラスの友達らしい。
今まで一度も同じクラスになったことがない子だが、何だ
か名前に聞き覚えがある・・・と、思って、こっそり、登
校班が一緒のママに確認したら、
「そうそう、その子は噂の悪ガキだよ!」
と携帯メールで教えてくれた。昨年、隣のクラスで問題に
なっていた、いじめっ子である。このように、各クラスの
問題児は、あっという間に学年中に噂で名前が広まるので
ある。ちなみに、彼もリレーの選手だ。やっぱり、学年中
に有名な子というのは運動神経も良いものだなあ・・と変
なところで感心する。なるほど、背も高いし顔も派手。こ
れが、おとなしいわけがない。見るからに、やる気満々の、
やんちゃ坊主って感じ。
 だが、何だかお行儀が良いのだ。おとなしいのだ。いつ
も遊んでいて最近は遊んでくれないリーダーのケンタと比
べたら、攻撃性は限りなく低い。まだ慣れていないからか?
噂と違うんですけど?
 こういう時に、子供って本当に子供なんだ、と思う。時
により、相手により、場合により、姿を変える。悪気がな
くても残酷なことをしたり言ったりする。同じ子が、悪魔
みたいに思えたり、とても優しい子に思えたり。やはり、
このことを忘れてはいけない。最近、一部の母親たちがし
がちな排除をしてはいけない、と思う。
 そういえば、大人でも扱いにくい社会性の無い奴のこと
を、「まったく、あの人は子供なんだから」と陰で言った
りするし。つまり、子供とは、「そんな奴」なのだ。「嫌
な奴」であることの方が多いかもしれない奴らなのだ。
 今日、一緒に遊んだ子の顔も覚えて、リレーで応援出来
る子が増えた。何だか楽しい。がんばってくれー。そして、
運動会が終わってからも、どうか、うちの子と仲良く遊ん
でね。
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by akira_dai | 2012-05-25 17:25 | Comments(0)

親心

 私は仕事一筋だったから、腹の中に子供が出来た時、
正直、迷惑な気持ちもあったし、3歳までの手がかか
る時期までは、「如何に手をかけず、如何に子供をコ
ントロールするか」ということだけを考えて子供に接
してきた。仕事一筋というよりは、子供が嫌いで、仕
事に逃げていた、といっても良いくらい。
 5年間は保育園任せ、その後は学童に任せて楽々、
と思っていたら、リストラされてしまって、そううま
くはいかずに早3年。子供は小学校3年になってしま
った。そして、この間、自宅で暇な時間をもてあまし
ていると、どうしても子供のやることなすことに目が
いってしまう。いきすぎてしまう。それが嫌なんだけ
れど、(これが親心か~。親ってありがたいものなん
だなあ)と、やっと自分の親の気持ちがわかってきた
今日この頃。子供のことが、まさに自分のことのよう
に気になる、子供の痛みは自分のことのように感じる、
・・・ということは、頭ではわかっていたのだが、本
当にこんなに?!というくらい、現実は重い。
 3年になってから、今までになく、
「学校が楽しくて仕方がない!」
とはりきっている割には、放課後に友達と遊ぶことが
減ってしまった息子。1,2年とよく遊んでいたリー
ダー格のケンタは、2年の終わりから、仲間に入れて
くれなくなったし、新しい友達はまだ安定しない。さ
らに、前から顔見知りの同級生たちも、
「今日はXX君と遊ぶからダメ!」
と入れてくれないと言う。一度は泣きながら帰ってき
たので、それこそ私も泣きたいくらい心配したのだが、
それでも学校は楽しいというし、休み時間は派手に遊
んでいるようだ。ぐっと耐えて、
「ユータは同じことを友達にしないよ。入れて、と言
ってきた子は入れてあげられるように考えるんだよ。」
と注意をして放置した。
 昨日も遊ぶ友達がいないので、私が息子のサッカー
に付き合って、近所の小5が出てきたところに押し付
けて、ご近所で遊んでもらったり、と、母の気遣いも
大変である。こういう時に、(学童に入ってくれてい
たら、こんな心配はしないし、状況をわかりすぎるこ
ともないだろうに。)と本当に憂鬱になる。
 ところが、そんな昨日までの憂鬱が今日は一瞬にし
て晴れた。習字で一緒で今年は違うクラスになってし
まったタクヤ、昨年から同じクラスのタイキ、新しい
お友達のトシユキと遊ぶ約束をしていたら、隣のクラ
スのコウヘイが「家に来て一緒に遊ぼう」と誘ってく
れたと言うのだ。それで、息子は、皆と別の公園で遊
ぶ約束をしていることを話し、コウヘイの家に連れて
行くとしたら何人まで入れるのかきいたのだと言う。
そこで話し合いとない、とりあえず、コウヘイの家の
前で全員で集合する、ということに決めたと言うのだ。
 息子は帰宅すると、すぐにランドセルを放り出し、
トシユキの家に電話をし、
「今日はウサギ公園で遊ぶ予定だったけれど、コウヘ
イの家に集合に変わったから。お前、コウヘイのこと
知ってるよな?あと、タイキへの連絡、お前、できる?」
と話し合い、自分はタクヤを連れて習字教室から直接
集合場所に向かう、と、伝えた。何か、しっかりして
るじゃん!話しあってるし!
 友達大勢と約束してきたことも嬉しかったし、後か
ら入ってきた友達を排除せずに話しあってまとめられ
たことも嬉しかったし、昨日までの厚い雲が、いっき
に晴れたような気持ちで、(まったく親とは、面倒く
さいものだな。)と苦笑してしまった。
 こうして客観的に見てみれば、いちいち細かいこと
なんか気にしなくて良いのに、厄介なものだ。これか
らも、気にしないようにと思っていても、暇な私は気
にしてしまうだろう。親子ともども成長か~・・・。
 学校から帰ってくる子供の声や表情を気にしすぎて
しまう毎日だけれど、体調を崩さない程度にがんばろ。
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by akira_dai | 2012-05-24 23:43 | Comments(0)

昔は嫌な奴だったけど

 子供の成長を見ていると、やたらと自分が小学生の時の
ことも思い出すものだ。特に、子供の友達関係がうまくい
かない時などは、(いたいた、そういう面倒くさい奴)と
思い出す。ただ、私の場合、女子なので、ちょっと様相が
違うのだけれど、どこにもリーダーはいる、よくわからな
い仲間はずれをする子もいる。
 そこで、はたと、一人、ひどく嫌いだった男子がいたこ
とを思い出した。いや、私は、低学年の頃、やたらと構っ
てくる騒々しい男子が大嫌いで、全体的に、男子という生
き物が理解出来ず、全員嫌いだったのだが、彼のことは特
に嫌いだった。
 ボーッとしていたので、3年の頃の記憶はさだかではな
いが、多分、彼とは4年の時に同じクラスだったような気
がする。兄がいるから口が達者で、自分が不利になると、
口をとがらせて強い物言いで相手を言い負かせてしまう。
しかし、運動神経は良いし、その気が強いところ、顔もま
ーまー(女子の中には彼を支持する子もいたから実はイケ
メン?)、割とモテていた。が、私は、たとえ、自分が一
人になろうとも、絶対に彼のことは嫌!だったのだ。口も
きいたことがないくせに。
 ところが不幸なことに、5年になってクラス替え、また
もや彼と同じクラスになってしまった。ああ、不吉だ。こ
れから卒業まで、またもや、彼の不機嫌な反論顔、面倒く
さい屁理屈を聞きながら、毎日、過ごさないといけないの
か、と、暗~い気持ちになった。
 が、私が成長したのか、彼が成長したのか、彼の気の強
さが、前ほど鼻につかなくなってくる。「嫌な奴」が「ち
ょっと面白いことも言う奴」ということに気が付いた。男
子にありがちな、つまらない諍いが発生した時に、彼の大
きな声、論理的なようで何かちょっと違うような理屈が耳
に入ってくるとイライラすることもあったけれど、(それ
は正しいかも)と思うことも、ちょっとは出てきた。もち
ろん、相変わらず嫌いだ、と思うこともあり、しかし、平
穏な日々は特に意識しないこともあり、という感じで、そ
のまま、仲良くなるはずもなく、おとなしい私が口をきく
機会があるはずもなく、卒業してしまった。
 ところが、大学に入ってしばらくして、いや高校の頃だ
ったか、ひょんなことから再会する。そうそう、大学受験
の時に、偶然、受験会場で会ったのだ。今、思えば、あれ
だけ大勢が集まる会場で、目の前を彼が歩いていたのは奇
跡的かもしれない。その時は、「がんばってね」と声をか
けて、別れたのだが、何となく、それから、時々、会うよ
うになった。
 二人きりの時はなかったけれど、お互いに友達を連れて、
ちょっとご飯を食べたり、親もよく知っている子だから、
家で集まってご飯を食べたり、あるいは、食事が終わって
いれば近所でお茶をしたり。お互いに大人になって、くだ
らない喧嘩も無いし、多少、「お前、バカじゃねーの?」
というくらいのことは言っても笑えたし、互いに恋愛感情
があるはずもなく、
「女の子、紹介してよ」
というくらいの、非常に気楽な間柄だった。
 ある夜、私は上北沢での家庭教師のアルバイトの帰り、
バスに乗れず、(いっそのこと環八を歩いて高井戸まで帰
っちゃおう)と思いついた。が、これが失敗だった。無茶
だった。まず、環八に出るまでに、さんざん迷った。やっ
と環八に出たと思ったら、それは、砧公園の近くの世田谷
のゴミ処理場。一体、どこをどうやって歩いたんだか。さ
らに、ますます夜はふけてくるのに、高井戸のゴミ処理場
の煙突ははるか遠く。いくら、よく知っている環八でも心
細くなってくる。
 途中、交番があったので、相談しようと思って寄ってみ
たけれど、パトロール中で誰もいない。これは覚悟を決め
て、何時間かかろうと歩くしかないわい、と、決意をして
歩を進めた時、
「AKIRA!AKIRAじゃんか!」
と呼ぶ声が。
 見ると、何と、自転車に乗った彼だった。
「お前、こんな遅くに、こんな所で何してるわけ?」
「いや、実は、バイトで遅くなって、バスに乗り遅れて、
環八を歩いて帰った方が速いかと思ってさ。」
 彼は笑いもせず、大真面目な怒ったような顔で、
「いくら何でも遠いだろ~。」
と言うと、「ほれ」と自転車の後ろの荷台を私に向けた。
「乗れ。乗れって。」
 で、私は何と、昔は大嫌いだった彼の自転車の後ろに乗
って、しかも落ちないように、しっかりと彼につかまり、
自宅まで小一時間かけて送ってもらったのである。その優
しさに感動した!嬉しかった!心細かっただけに、大学の
友達でなく、地元の友達に会えたのも嬉しかった。
 でも、自転車に乗っている間、ドキドキしたり、恋が芽
生えたかといえば、そんなことは全然無い。何を話したの
かも覚えていない。いや、多分、ぶつぶつと、
「何で、お前を送るはめになったんだ。」とか
「この礼は必ずしろよ。」とか言われたような気がする。
その、ぶつぶつ言っている雰囲気は、小学生の時の屁理屈
を言うときの憎らしい感じのままだった。
 そして、最後に家の前で、
「今度、○○ちゃん、紹介してよ。」
と言われたことだけは覚えている。はいはい、とは言った
ものの、多分、実行にうつさなかったような?その後も、
少しの間、彼とは会ったり会わなかったり、で、就職して
からすっかり遠のいてしまったけれど、きっと今会っても、
気軽に、「よう!」という感じでお互いに話せるだろう。
 嫌だな、と思っていた子も成長するのだ。そして大人に
なるのだ。あるいは、こちら側も、相手の嫌な言い方や素
振りが実は照れ隠しだったり、自分を守りたいがための弱
さだったりすることが、わかるようになるのだ。
 きっと、息子も、そんな経験をこれからしていくだろう。
今は、つまらない喧嘩もあるけれど、大人になった時に、
「お前、嫌な奴だったよな!」
と、お互いに気軽に言える友達どうしになれますように。
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by akira_dai | 2012-05-22 20:20 | Comments(0)

金環日食

 今日の金環日食、天体現象を異常に怖がる息子は、
数か月前から、今日という日を、
「怖い、怖い」
と怯えて、それに関する特集をテレビで見たりする
と、腹が痛くなって大変だった。ちなみに、私は宇
宙とか天体が大好きなので、ベテルギウスの爆発と
か、オーロラーとか、何万光年も向こうにある星と
か、そんな話を、本を読んだ後に相棒に話したりす
ることがある。すると、息子は、
「その話、やめて!」
と泣きながら布団に入ってしまうのだ。困ったもの
だ・・・
 と思っていたら、学校で日食の仕組みを先生が説
明してくれたそうだ。ライトとボールを重ねて、
「こんな風に太陽と月が重なって見えるんだよ」
と。それを見てから息子は日食が楽しみで仕方がな
くなって、昨晩も、
「明日は早起きするから」
と、いつもより1時間も早く寝てしまった。何だろ、
この子供の単純さ、簡単さ、変わり身の早さは。
 そして、今朝、
(どうせ、うちの子はお寝坊さんだから、いつもど
おりの時間にならないと起きないのさ)とタカをく
くっていたら、私がうっすらと目覚めた6時頃、ま
るで、それまでも起きていたかのように、すくっと
布団から立ち上がり、
「楽しみで楽しみで起きちゃったよ~ん!!」
・・・何だ、その、起きちゃったよ~ん、、って。
 ちょっと面倒くさく思いながら、6時半まで布団
の中でうだうだする私。しかし、実は私も見たいの
で、何とか起きて(お寝坊さんはママの方じゃん)、
食事のしたくをし、
「ピークまでは1時間あるんだから、ゆっくり食べ
なさいよ」
などと母親らしい忠告をしながら、お天気の様子と、
太陽の見える方向を確認するために2階へ。
 家の2階の北側の窓を開けると、右上の晴れ間に
太陽がくっきり見えた。階下にいる息子に、
「太陽、見えるよ。晴れてるよ。」
と叫ぶと、息子が日食観測用オペラグラス(3倍の
大きさに見えるやつ)を持ってパタパタと駆け上が
ってきて、早速、窓にヒョイと飛び乗り、太陽を見
ている。落ちるんじゃないかと気が気でないので、
後ろから腹に手をまわして支えてやる。
 「おー、見える!お月さまみたいになってるよ!」
と息子。
「まだ時間があるから、まず、ご飯を食べちゃいな
さい」
と朝食に戻すものの、息子は落ち着かない。5分お
きに2階の窓際へ、そのうち、我慢が出来なくなっ
て玄関を飛び出して駐車場へ、と、オペラグラスを
持って、うろうろ。
 「もう、腹いっぱいだから、いらねー」
と言うのでお皿を見ると、7割くらいしか食べてい
ない。興奮状態なのだ。7時20分をまわっていた
ので、朝食はそれでよし、として、全ての準備を整
えて親子で日食を観測しに駐車場へ。
 太陽は細く、丸くなっていて、もう少しで、環に
なりそうな感じだった。
「すげー、すげー」
と興奮状態の息子。ご近所さんも観測のために、ぞ
くぞくとグラスを持って出てくる。私は黙って見て
いた。静かに、ゆっくりと、でも、思っていたより
は早く、太陽のリングが完成した。
「環になったねえ」
「ママ、登校ギリギリまで見てていい?」
「いいよ。ランドセル、ここまで持ってきてあげる
よ。」
と、しばらく観測。沈黙だ。
 沈黙の中、登校時刻を知らせる携帯のアラームが
鳴る。息子は、
「見られたね!良かったね!」とランドセルをしょい、
そのままオペラグラスを首にかけたまま登校の待ち合
わせ場所に行き、しばらく、友達と一緒に、グラスで
日食を見ていた。
 これが私にとって最初で最後の金環日食かな。思
っていたよりも感動したなあ。この感動は何だろう。
その一瞬に立ち会えた感動。宇宙を身近に感じる感
動。一瞬無になれたような不思議な感覚。
 皆さんは、どんな風に日食を観測しましたか?
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by akira_dai | 2012-05-21 09:24 | Comments(0)

一瞬、同じ気持ち

 昨日の参観以来、私はとっても機嫌が悪い。子供のこと
というのは自分が何も出来ないだけに、本当にイライラす
る。
 そんな不機嫌な気持ちで近所のスーパーに買い物に行っ
たら、レジ袋に買い物したものを詰め込んでいる時に、カ
ードの勧誘の兄さんが近付いてきた。
「こちらのカードは、毎日のお買いものが1%引きになり
ますよ。」
私はイラッとして、
「もう持ってます!」
と大ウソをかましてしまった。明らかに、嘘をついたとわ
かっただろうな・・・こうして冷静になると申し訳なくて
頭が下がる。
「それは・・失礼いたしました。ありがとうございます。」
と去っていく兄ちゃん。
 と、その直後、私の横で爺さんがこけた。
「大丈夫ですか?!」
と、まったく同時に、こけた爺さんに声をかける私と兄ち
ゃん。
きっと、私の顔からは、さっきまでの不機嫌な怖い表情は
去り、そこには天使のように優しい慈愛の満ちた表情が浮
かんでいたに違いない。
 さらに近くにいたオジサンが、爺さんが落とした納豆を
拾う。幸い怪我はなく、買い物も納豆だけだったので、大
惨事にはならずに済んだ。
 兄ちゃんはレジの責任者らしいオバサンに、
「散乱したものは無いようです」
と報告し、カードの勧誘に戻った。
 私は袋に物を詰め終わって、爺さんを追ってスーパーを
出た。爺さんはゆっくりと、しかし、しっかりと、納豆を
自転車のカゴに入れて去って行った。一安心。
 冷たくあしらってしまった兄ちゃんと、一瞬だけ、心が
同期したような気がした瞬間だった。
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by akira_dai | 2012-05-16 16:26 | Comments(0)

早くも落ちこぼれ?

 なかなかがんばっているし友達も多い、と、高評価
だった昨年までの先生は他校へ去り、クラス替えがあ
って早一カ月、今日が初めての参観日。
 最近、忘れものは多いわ、宿題も忘れるわ、忘れな
くても夜までやらないわ、で、喧嘩続きだが、授業中
の様子はどうだろう。
 自分も内職の仕事が忙しく、一日中、参観するわけ
にもいかないので、1時間目の算数と2時間目の体育
だけ見ることに。算数は得意科目だし、大丈夫だろう
と思っていたら・・・とんでもなかった!
 まず、
「はい、5枚のシールが10列あるよ。これを皆で求
めよう。どんな式になるのかな?」
という問題。ほとんどの子がさっさと5x10とか10
x5とか書いているのに、一番後ろの家の子は頭をか
かえて下を向いている。もしや寝ているのか?あまり
にも何も書かないでいるので、先生が近付いてきて、
「大丈夫?」
ときいている。
 私はその背中のすぐ後ろに立っているので、ノート
まで見えるが、その後も何も書かないで、退屈そうに、
ぶらぶらしている。そのうち鉛筆を落とす。
 イライライライラ・・・・。ついに、
「はい、終わり。答えがわかった人~」
と先生がきき、答えが出る。そして次の問題。
「しかし、皆さんは、10の掛け算は習っていません
ね。習ったのは九九までです。では、この計算をどの
ようにしますか?」
という問題。
 またもや、皆、サラサラサラ・・・と書き始めるの
に、うちの子だけボーーッとして、あくびをしたり、
頭を掻いたり・・・その背後で、またもや私はイライ
ライライラ。再度、先生が息子のところにやってきて、
「5x10の計算のしかたを何通りか書いてください」
と言う。それでも息子はボーッとしている。
 あ~、もうすぐ、算数は出来ない子だけ別の1クラス
に分けられるのだ。うちの子は出来ない方のクラスにな
っちゃうじゃん!!と、恐れる私。
 イライライライライライラ・・・・しているうちに、
算数の授業は終わった。廊下に出て、イライラしたまま、
というよりは、がっくり落ち込みながら、遠足の時の写
真を見ていると、別のクラスになったお友達のママがや
ってきて、こちらが何も言わないうちに、
「ちょっと聞いてよ。うちの子、ボーッとして、ずっと
鉛筆まわしてるのよ!で、その鉛筆が何回も床に転がっ
てさ~。思わず、”ちゃんとしなさい!”って、後ろか
ら声をかけちゃったわよ。一番後ろの席だからさ。」
と愚痴ってきた。私も、
「同じだよ~。うちも一番後ろの席で、ずっとボーーッ
としていて、もしもし状態。でも、声をかけるのは、ぐ
っと我慢したけどね。」
と苦笑い。
 そういえば、席替えは各自、好きな席を選んだそうだ
が、一番後ろに座っている男子は全員保育園出身の、学
年中に名のしれた、やんちゃ坊主ばっかりだったな。
(やんちゃについて、家の子は除く、、としておこう)
 続く体育は、案外、真面目に、運動会の出し物の練習
をしていた。決めるところで、ピッと止まるところが、
なかなか上手い。案外運動派か?
 ガックリして帰宅した後、息子に
「ボーッとして。ダメじゃん!ちゃんとしなさい。授業
でわからないことがあるわけ?教えてあげるから言いな
さい。」
と言うと、唇をとがらせて、
「違うよ。ママがいるから緊張したんだよ。きっと、先
生は、俺のことを、いつもと違うな、様子がおかしいな、
と思ったはずだよ。それも、ママのせいだって、先生は
わかってるに違いないからね!」
と言い返してきた。何ぃぃぃぃぃ?!
 でも、思い出すと、私、怖い顔して息子の背後に立っ
ていたかもしれない。思いっきり、名札もつけていたし、
先生はさぞ面白かっただろう・・・と思うと恥ずかしい。
が、息子が緊張していた、というのは、きっと嘘。今日
から勉強、特訓じゃ!
 と思ったけれど、今日も、宿題をやる、やらないで大
喧嘩し、夜はふけていったのであった・・・仕事も勉強
も、人にやらせるのは同じように疲れるのう。
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by akira_dai | 2012-05-15 23:02 | Comments(0)

ナツメロ

 毎日、子供の話題だけでは、つまらないので、たまには
ミーハーな話題を1つ。
 昔、親が「ナツメロ」なるものをよくテレビで見ていて、
松尾和子やら藤山一郎やら、何やら私の知らない大物歌手
の皆さんが勢ぞろいしていて、しかし、懐かしくも無い子
供にとっては、まったく、つまらない番組だった。「ナツ
メロ」番組は夏休みに多く放映されてるという勘違いがあ
り、当時の私は「夏メロ」だと思っていたものだ。
 最近、自分にとっては最近すぎて懐かしく無い音楽が、
「ナツメロ」として放送されるようになった。何しろ、平
成に入って20数年、平成元年のヒット曲も「ナツメロ」
になってしまうのだから恐ろしい。ミスチルなんて新しす
ぎて全然懐かしくないんですけど~(あまり大きい声では
主張出来ない)
 そんな中、もちろん、私にとっても懐かしいものはある。
昭和40年代~50年代のものだ。うむー、こんな風に、
文字で「昭和40年」と読むと、まるで歴史だ。しかし、
私の子供時代なのだ!
 で、その頃、ヒットしていたのは、花の中3トリオとか
ジュリーとか。そう、私が小学生の時は、「カッコイー
大人=ジュリー」 という感じで、あの過激な衣裳や派手
なパフォーマンスに笑える雰囲気もあって、男子がよくマ
ネをしていた。何しろ、いきすぎているのである。しかし、
それがかっこ良かった。今では「カッコイー大人=福山雅
治」という感じなのかな?でも、ちょっとはずしたらカッ
コ悪くなるような、過激なカッコイイ、パフォーマンスは
無いなあ。
 ピンクレディやキャンディーズで小学生時代の旬(?)
を過ごし、中学に入ると、タノキントリオや松田聖子、中
森明菜、小泉今日子、などなど、まさに華麗なアイドル時
代に突入。歌が下手でもかわいければ良い、という時代。
その安っぽさが良かったのよ。でも、今に至っても歌い続
けているアイドルたちは皆、歌が上手い。さすがだ。
 雑食的に何でも聞いていたのはこの年代までなので、ナ
ツメロPART1はここで一旦終了するが、高校に入ってから
は、これまた新しく、チェッカーズだ、安全地帯だ、オメ
ガトライブだ、と、グループ系の曲が流行り、このあたり
も古さではナツメロなのだが、私にとっては、「一部」、
自分がファンとしてはまっていた感がある。あれ?ファン
としてはまっていたらナツメロじゃないのか?と、はたと
自分的ナツメロの定義を考え込む私。
 テレビで、
「あー、こんな曲、あったあった!流行った」
と思いだして懐かしむのが「ナツメロ」。誰もが知ってい
るのが「ナツメロ」
 しかし、そんな中で、自分が特にはまった曲、その曲が
入っているアルバムまで持っているような曲は、何だか、
「ナツメロ」と呼びたくない感じ。そういう曲って、実際
には聞かなくても、胸の中のどこかに残っていて、いつで
も取り出して聞けるような曲なのだ。歌詞も一字一句間違
えずに言えるし、イントロもちょっと聞いただけでわかっ
てしまう。
 私にとっての「ナツメロ」は、当時はどうでも良かった、
でも知っていた、口ずさんでいた、街中で鳴っていた、そ
んな一般的な音楽。自分が特に好きだった音楽も「ナツメ
ロ」の中の一曲ではあるが、個人的には「ナツメロ」とい
う呼称がふさわしくないような、そんな気持ちがするので
ある。
 ミーハーな話題…実は、「ナツメロ」の話題じゃないこ
とを書くつもりだったのに。次のミーハーな話題はまた、
いつか!
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by akira_dai | 2012-05-07 23:16 | Comments(0)

竜巻

 つくばの竜巻の画像はゾッとした。円錐をさかさまに
したような形、しかし、その上空は真っ黒で、その真っ
黒な渦が空から地面までつながっている。
 まるで首の無い巨人が行く先を制御出来ずに、ゆらゆ
らとさまよっている風。しかも、円錐の形が砂時計のよ
うになったりして、くびれの位置や直径が刻々と不規則
に変わる。怖いだけでなく生き物のようで気持ちが悪い。
 私は竜巻を実際に見たことが無いが、「竜巻」という
物を知る前、幼児の頃から、あの形が嫌いだった。昔、
実家から1kmほど離れた所に建っていた公団に、貯水
槽があった。その貯水槽の形が、煙突の先に、さかさま
の円錐が付いたような頭でっかちの形で灰色をしていた。
当時、まだビルもマンションも無かったから、1km先
に、この気味の悪い形の物体が嫌で嫌で、初めて、近く
まで行った時には、それが動かない物であることを認識
してホッとしたものだ。あの感じも竜巻の画像を見た時
のゾーーッと似ている。もしや、竜巻の恐ろしさが先祖
から引き継がれてDNAに刻み込まれているのでは?と
思ったりする。
 そういえば、蛇を見た時に感じる本能的な「気持ち悪
い!」と思うのと似ている。怖い、というより、気持ち
が悪い、に近い。そして、絶対に近づきたくない、とい
う気持ちだ。思えば、正体を知らないうちから、これは
嫌だ、と思う気持ちがあることが不思議だ。
 蛇と違うのは竜巻には力で全く太刀打ちできないこと。
あの巨大な力に対して、あまりにも非力な私たち。いく
ら、「注意してください」と言われても、具体的にどう
やって、どう注意すれば良いというのだ。空からあれが
降りてきたのを見つけて初めて、出来るだけ遠くに向か
って逃げるしかないでしょう。つまり、いきあたりばっ
たりだ。
 こういう自然の脅威に対して恐れると同時に敬う気持
ちもある。すごいなー、かなわないなー、という気持ち。
出来れば、本物の竜巻を一生見ずに過ごしたい、と思う
今日この頃である。
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by akira_dai | 2012-05-06 23:20 | Comments(0)

AKIRAの日常、考えたこと、など。平凡です。