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カラオケ事件7

 そして、いよいよ話し合いの当日、何と、子供に
対するインタビューの形式で話が進んでいった。
(子供が本当のことを言うわけないっしょ)と思い
つつ、それは自分の子供も同じこと、と思いつつ、
我慢をして聞いていたら、他の子供たちが、
「ユータの財布に1万円入っていた」
と言いだした。
 子供に事情を聴いていた代表ママが、
「そもそもカラオケに行こうと言いだしたのは誰なの」
ときくと、全員が口をそろえて
「Kちゃん」
と女子の名前を言う。
「じゃあ、そのお金を出す、と言ったのは誰なの」
「Kちゃん」
と答える男子たちの言葉をさえぎって、Kちゃんが
「ユータにもらう予定だった」
と言う。
そんなこんなで、Kちゃんと息子がだんだん大喧嘩の
体になってきて、インタビューは一人一人に行うこ
とになった。
全員が
「ユータが金を払った」
と言う。それは正しい。Kちゃんが息子の財布に五千
円札をしのばせたというのだから。
 ところが、いつのまにか、その五千円が一万円札に
なり、メンバー全員がそろうと、よってたかって、
「ユータが一万円を持っていた!」
と言い張る。
 結論が出ないので、子供を別の教室に集めて、親だ
けの話し合いになった。
すると、たけお君のママが突然、私に向かって、
「お子さんがゲームセンターに出入りしているのは
ご存じですか?」と言ってきた。
「はい、本人から聞きました」
と答えると、
「あら、私は今、こちらのお母さんから聞いたんです」
ときた。つまり、彼女は自分の息子がゲーセンに行って
いることを問い詰めていなかったわけだ。そのママが、
「うちの子は、お友達をかばってこの場では言えない
ようなのですが、実は、カラオケに行った日、ユータ
君の家にあがったそうです。そのとき、お母さんは
体調が悪くて寝ていらしたとか」
「はい、横になっていました(すぐ起きたけどね)」
「そのとき、ユータ君がしーーと指を口にあてながら
お母さんのお財布から1枚、こんな風に。」
と彼女がお札を取り出すしぐさをした。
さらに、誇らしげに、
「でも、お友達をかばうあまり、この場では言えな
いんです。このことは先生にも既に伝えてあるんで
すよ。」
と言ってきた。
 保護者全員の目が私にくぎ付けになる。さすがに
私は動揺して、頭の中を色々な情報がぐるぐるした。
ーもしや、抜いたのか?
ーいや、私はあの時、すぐに起きたし、そもそも家
 計簿をつけていて1万円もなくなっていない
ーじゃ、どうして、彼は、ユータが財布から抜いた
 と言うのか?
・・・そこまで考えて、昨日、聞いた「脅迫事件」
のことを思い出した。
「ユータが1万円持っているって言ったけれど、
あれは、Kに”そう言わないと殴る”と言われたか
ら・・・」
 何と、彼は、1万円持っている、と、自分の親と
先生にまで、まことしやかに告げ口していたのである。
「なるほど」
私は口を開いた。
「実は、一昨日、昨日、学校でちょっとした事件が
ありました。その事件を考えると、たけお君がそう
言った理由も納得です。しかし、ここで、その事件
を話すと子供たちの関係がこじれる可能性がある気
がして・・・」
私はそこまで言って黙ってしまった。
「それをここで話してください」
とノー天気にたけおママが言う。
 しかし・・・たけお君は息子のことを信頼して、
あるいは、良心が咎めて、
「Kに脅されて」
と打ち明けてくれたのである。それを、ここで、
保護者全員にもらして良いものだろうか。その
情報が無視されるのであれば話す必要はないし、
逆に情報を聞いた誰かが自分の子供を強く責め
たら、学校でいじめに発展しないだろうか。
子供の社会と大人の社会は完全に違う次元で動
いている。
 「どうか話してください」
と、さらに、全員がこちらを見る。悩んでいる
時に、ちょうど先生が入ってきた。
「先生に相談します」
と私は、廊下に出て先生にすべて話した。
先生は、興味深く聞いてくれたが、
「お任せします」
ということだ。
 結局、私は、その話はたけおママにだけす
ることにして、その場をおさめた。
たけおママは、
「それはみなさんの前で話した方が良かった
のでは?」
と申し訳なさそうな表情をしたが、他のメン
バーに知ってもらって何のメリットがあるだ
ろうか。
 結局、お金の精算はできないまま、話し合
いは終了して、私は最後に、Kちゃんにもらっ
たという新品の文具をKちゃんに直接、突き返
した。
 ところが、それに対しても、Kちゃんは、
「これはユータが自分で買ったんじゃん」
と言い張る・・・男子は、そんなカワイイ文具
品に興味ねーよ!と思いながら、無視して教室
を出たら、先生に呼び止められ、
「これは私があずかっておきます」
ということだった。
 まったく、ありえない。しかし、ここで、別
の子供が嘘をついている、と責めても、客観的
に見れば、同じ穴のむじなだ。
 耐えて耐えて帰宅して、信用のできる保育園
時代からのママ友に電話をして聞いてもらった。
彼女は一緒に泣いてくれた。
彼女が言うには、彼女の息子も、Kちゃんが常
日ごろ、数万円を持ち歩いていることは知って
いる、ということだった。良かった、他にも知
っている人がいて。
 さらに、話し合いを仕切ってくれた代表ママ
にも電話で話した。そのママも、
「絶対、Kちゃんですよね。いつも、ああなん
ですかね。前にも似たような事件があったのに
親は、自分の子じゃないと本当に思ってるのか
しら」
と励ましてくれた。
 わかってくれる人がわかってくれれば良いと
思うしかない結末だった。息子には高い勉強代
だったけれど、Kちゃんはどうなるんだろう。
Kちゃんと遊ぶたびに家から1000円札を
抜いて渡しているたけお君はどうなるんだろう。
彼らは、嘘が通用する、世の中渡っていける、と、
また、味をしめてしまったのだ。
 とにかく、今度はKちゃんには近づかないように、
接触禁止を通達した母だった。
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by akira_dai | 2013-07-04 21:02 | Comments(0)

カラオケ事件6

 いよいよ、明日が話し合い!
Kのお母さんは金髪だというし、もう一人の
女子Rのお母さんは金髪&ボディピアスだという。
もう、私は倒れそうでくらくら。こう見えて、結構
怖がりなのだ。
 そんな中、学校から帰宅した息子が、またもや、
新しい情報を持ってきた。
昼休みの終わりにたけお君に呼び止められ、
「ユータが1万円持っているって言ったけれど、
あれは、Kに”そう言わないと殴る”と言われたから
なんだ。もうKなんか転校してほしい。ユータ、
今日、一緒に家出してくれ。夜の12時にA公園で
待ってるから」
と言われたという。
 私はこれを聞いて、心底うれしかった。少なくとも、
私自身は息子がお金を持っていなかったことを確信で
きた。何といっても、財布の中身と合っているし、
私にとってはこれで十分だ。親がわが子を怪しむのは
とても苦しいものである。
 しかし、これをみんなの前で証明するのはかなり難
しいだろうなあ、と、また、憂鬱に。
 そんな憂鬱な私の気持ちをよそに、すっかり片づい
た、と思っているバカ息子は、今日は友達を連れてき
て家の中で大騒ぎ。しかも、2人友達が帰ったと思う
と、別の1人の友達がやってきて、その子が帰ったか
と思うと、また別の1人の友達が電話をかけてきて、
遊びにやってくる。次から次へと、友達がやってきて
親は疲れるけれど、ちょっと、ありがたい。みんな、
子供なりに気を使っているのかな、とも感じる。
 その友達と順番に遊んでいる最中、例のたけお君
から4回も電話が入った。
「ユータ君、いますか」
というのだ。
「今、友達と遊んでいるよ」
「そうですか、また、連絡します」
その繰り返しで4回だ。
 4回目の電話は、万が一脅されたりするとイヤなの
で録音をすることにした。しかし、内容は拍子抜けす
るほど簡単なもので、
「今日、家出するのやめたわ」
というものだった。
 とにかく、明日は、ここまでの情報で相手と戦わな
ければならない。憂鬱だし、ドキドキするし、頭痛は
するし、辛いけれど、仕方がない。とにかく、うちは
精算のお金を受け取らないこと、うちが払ったと認め
ないことを目標に、腹を据えたのであった。
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by akira_dai | 2013-07-03 23:37 | Comments(0)

カラオケ事件5

 カラオケ事件の後、2日間、休んでいたKが、
月曜日、久しぶりに登校してきた。月曜日は何事も
なく過ぎたけれど、火曜日、帰ってきた息子が、
泣きだして、
「朝一番にKに呼び出されたら、たけおとひろも
いて、”お前、1万円、持ってたろ!”と、
3人から言い張られた」
というのだ。
何~~~~?!呼び出されて3人に囲まれたのも
怖いながら、私としては、もう1度、息子を疑う
必要もある。
先週も、
「1万円を持ってる、と自慢した」
ということを1人だけ嘘をついていた息子のことで
ある。まさか、と思うけれど、実際に、「持っていた」
ことも隠していたとしたら?
 しかし、毎日、PCで家計簿をつけている私として
は、財布から抜かれていないことは明確だし、その
1万円の出所を別から探さないといけないし、まった
く厄介だ。かといって、息子の真実を証明する手立て
もない。が、日曜日にたけお君は、
「ユータは、十なん円です。十なん円なんです」
と言っていたではないか。それって、11円のことだ
よね、きっと。
 ユータのお財布の中身を見たのは、女子Kとたけお
君の2人だけである。真実を明確にする術はないけれ
ど、やっぱり11円が真実だと思う。しかし、3対1
でどうやって証明しよう・・・
 そんな中、親も含めた話し合いは木曜日に決まった。
これは腹をくくるしかない。木曜日はこちらの主張を
通すまで、だ、と、私は、経緯と、言うべきことを
メモにまとめて準備をしたのである。
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by akira_dai | 2013-07-02 11:31 | Comments(0)

AKIRAの日常、考えたこと、など。平凡です。