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キンモクセイの香り

 朝、登校の待ち合わせ場所へ行ったら、キンモクセイの
香りがして、やっと秋だなあ、と、ちょっとホッとする気
持ち。何しろ私は夏が苦手で、しかも今年の猛暑ときたら、
本当にしんどくて、お婆ちゃんじゃないけど、
(よくぞ、乗り切った)という気持ちなのだ。
 よく覚えてはいないが子供のころから夏が苦手だったの
か、キンモクセイの香りは何だか安らぐし和む。おとなし
いけれど、決して問題のない子ではなかった私は、低学年
の頃はとにかく学校へ行く意味がわからず、学校へ行くの
が面倒くさくて仕方がなかった。
 授業中は先生の話を聞かずにボーーッと窓の外を見てい
るか、机にうつ伏せて夢を見ているか、腕で囲った中で落
書きをして時間をつぶしているような、大変、内向的な子
供だったのである。
 じっと座っているのが退屈で苦痛で、授業が長いなあ、
といらいらいしている時に、ふっとキンモクセイの香りが
流れてくると、(おや?これは、いい香りじゃないか)と
気が紛れて、休み時間に一人で外に出てその香りの元を探
して、樹の近くに座り込んで、そういうひと時が、嫌いで
退屈な学校生活で唯一の楽しい時間だったような。
 成長するにつれて友達も増えて、学校でのそういう一人
の時間はなくなってしまったのだけれど、今も、キンモク
セイの香りがすると、思いだすのはなぜか小学校の校庭な
のである。
 今日も、子供を登校の待ち合わせ場所に連れて行きなが
ら、(そういえば、キンモクセイってどこの小学校にもあ
ったよね。)と思って、嬉しいような寂しいような気持ち
になったのだった。秋だなあ。
by akira_dai | 2010-10-05 23:29

AKIRAの日常、考えたこと、など。平凡です。