私は文学少女ではあったが、詩はどうも苦手だった。何というか、
入り込めなくて、特に、教科書に載っているような日本の詩人の詩
は、あまりにもストレートすぎて鳥肌がたつ、というか、寒気がする、
というか、短い言葉で表現される悲しみや喜びが、キザな感じがし
て、気持ちが悪かったのである。そういう意味では、中国の漢詩の
方が、風景の描写が多くて、素直に読めたほどだ。
 ところが最近、小説に載っていた宮沢賢治さんの詩や、NHKの
朝の連ドラに出てきた山本有三さんの「心に太陽をもて」の詩を聞
いて、(ちょっと良いかもしれない)と思って、「日本の名詩」という詩
集を買ってみた。何しろ詩は長くても4ページくらいだし、毎晩、1つ
ずつ読めばいいし、順番にもこだわらなくて良い。パッと開いたとこ
ろを読めばいい気楽さだ。それがその日の気分に合うこともある。
あるいは、気にいったものを何回も繰り返し読んでもよし。
 で、夜、布団の中で読んでいると、隣にいた息子が、詩集をのぞ
きこんで、
「これ、NHKの”日本語であそぼ”に出てきたやつ!」
と、「アメニモマケズ、カゼニモマケズ」を見つけて寄ってきた。私が、
「東京都○○市、AKIRA、アメニモマケズ、聞いてくんろ!」
と、番組のマネをして読んでやったら、うけてうけて、
「もう一度、読んで!」
と言う。(笑うような詩じゃないんだけどな・・・)と苦笑しながら、もう
一度、読むと、
「一日に玄米四合は食べ過ぎじゃね?」
と、どうでもいいところに突っ込んでくる。それが主題じゃないから!
と思っていると、
「他にも、オレの知ってる詩、ない?」
ときくので、中原中也さんのサーカス、汚れちまった悲しみに他、
数編を読んであげた。
 サーカスは暗い詩だ。どうして、そこまで?!と首を傾げるほど
に暗い、戦後らしい詩だ。けれど、息子にしてみれば、
「ゆあーん、ゆよーん、ゆやゆよーん」
が面白いのだ。
 子供の時に教室で音読して、鳥肌がたって嫌いだった詩を、
ここ数日、毎晩、子供に読んでやっている。なぜか鳥肌はたたな
いし、寒気もしない。私も大人になったのかな?
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by akira_dai | 2011-07-18 23:01

AKIRAの日常、考えたこと、など。平凡です。