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やっぱり単なる子供

 文集の話しを続けよう。個性のない作文の中、キラリと
光る個性をもった子供がいる。そう、家の子のように!(?)
 ちょっと前、授業参観の算数で、
「この絵を見て、算数の問題を作りましょう」
という課題があって、その場で、全員が問題をノートに書
いたのだが、ほとんどの子が、
「1枚のお皿にいちごが5個あります。お皿は2枚あります。
いちごは何個ですか」
という問題だった。確かに、絵の中にそのような図があった
のだから、私もそう書いただろう。
 その時に、全然違う観点から問題を作った4人がいる。我
が家の息子ユータ、クラスのリーダーであるケンタ、学童一
の暴れん坊でケンタとライバルのコウヘイ、そして、授業中
に後ろを振り向く男、ヒロヤである。
 うちの子の作った問題は算数として四則演算を複数使う、
ちょっと複雑な問題、というだけだったが、他の3人の問題
は絵の中の見るところが違う。また、時間軸が違う。面白い
問題だった。子供らしい斬新な観点だ。
 で、その3人の作文には特に注目した私。予想どおり、ケ
ンタとコウヘイは、九九でも二重跳びでも徒競走でもなく、
お友達について書いていた。その中でも、私はコウヘイの作
文を読んで、ちょっと泣きそうになってしまった。
 コウヘイは、入学当時から、あっという間に学年中に、そ
の乱暴さで有名になり、ある家には、
「おたくの子も一緒に殴られていますから、皆で、先生に何
とかするようにお願いしませんか?」
と役員さんから電話がかかってきたと言う。(なぜか家には
かかってこない。)
 「怖いわ」
 「授業に集中出来ないから困るわ」
 「XX君なんか、舎弟みたいになってるのよ」
と色々な噂を聞く。たかが子供じゃないか、と、たかをくく
っている私だが、あまりにも周りから、そういう話しを聞く
と、やはりコウヘイはずる賢いのか?という気さえしてくる。
私が見ていて、少なくともリーダーのケンタの方には、そう
いうところがちょっぴりあるのである。
 ちょっと前、学童で「さんざん、命令されて舎弟にされた」
というタツミ君は、コウヘイを避けるために学童をやめるこ
とになった。さらに、先生にも、2人きりで遊ばせないよう
に、というお願いがあったらしく、ずっと2人きりで遊んで
いた彼らに対して、先生が、
「コウヘイ君とタツミ君は、外で皆と一緒に遊びなさい」
と注意したそうだ。
 しかし、コウヘイ君の作文には、私の記憶によると、大体
こんな風に書いてあった。

 ぼくは入学した時、ほいくえんからいっしょだった友だち
が二人しかいないので不安でした。でも、学どうで、リョウ
君とタツミ君が遊ぼうと言ってくれたからうれしかったです。
ぼくの一番の友だちはリョウ君とタツミ君です。ぼくたちは
三人でかめんライダーごっこをしました。楽しかったです。
 でも、二学きになって、タツミ君が学どうをやめることに
なりました。ぼくはちょっと悲しかったけれど、その後は、
リョウ君と二人でかめんライダーごっこをしました。
 ぼくは、リョウ君とタツミ君にありがとうと言いたいです。
そして、今度は、リョウ君とタツミ君の役に立って、ありが
とうと言われる方になりたいです。

 やっぱり、コウヘイは、タツミ君に意地悪をしていたつも
りも、いじめていたつもりもなかったんだ!勿論、子供だか
ら、そういうことも時にはあっただろうし、我の強いコウヘ
イのことだから、仮面ライダーごっこで、いつも自分は仮面
ライダーでタツミ君を怪人にしていただろうな、とは想像す
るけれど、タツミ君が弱いからいじめる、とか、子分にする、
とか、そういう意識は無かったのだろう。
 コウヘイはお母さんがいない。そして、すぐに手足が出る。
私だって、自分の子がやられるとドキドキする。でも、そう
いった行動も含めて単なる子供なんだ~。
 当たり前のことだけれど、ママたちの大人目線の影響を受
けて、一番単純なことを忘れていたな、と思った作文だった。
by akira_dai | 2012-03-31 23:41

AKIRAの日常、考えたこと、など。平凡です。