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不思議な縁

 昨日は誕生日だったので、Facebookで色々な友達
からメッセージをいただいた。ありがたいことだ。
不思議と、大学時代の同学科の連中はメッセージを
よこさない。その代わり、彼らは毎年、忘年会に呼
んでくれて、私が参加できなくても、私しか見られ
ない場所にこっそり集合写真をアップしてくれるのだ。
 メッセージをくれるメンバーは色々だ。小中高大
の学校仲間、会社仲間、ぜーんぜん会ったこともな
いチャット仲間も含まれている。よくよく考えてみ
ると不思議なつながりだ。
 中学のときは多感だったから、卒業式のときに、
(この40人が同じ場所に、1人残らず集まることは
二度とないんだな)と思って、とても寂しい気持ちに
なったし不思議だった。それまで、毎日、多少のお休
みはいるにしても、全員が同じ教室にそろうことが当
たり前だったメンバーが、卒業式を境に、ばらばらに
なるのである。そして、同窓会を開いたとしても、
1人も欠けずに集まるなんてことは2度とないのであ
る。そう考えると、そのメンバーが同じクラスに割り
当てられて、一日中一緒に授業を受けた事実は、貴重
で不思議な縁だな~・・・なんてことを思った。多感
でなくなった高校や大学ではそんなことは思わなかっ
たけれど、そういう事実は変わらない。
 人との付き合いは変化していく。学校を卒業するた
びに変わるし、仕事が変われば付き合う人も変わる。
新しい出会いがあったり、古い付き合いが復活するこ
ともある。付き合いがあれば、お互いに何らかの影響
がある。ちょっとした会話から今まで想像もしなかっ
たことを考えたり思い出したり、世間は狭いから、友
達の友達が知り合いだった、知り合いになる、なんて
こともある。面白い。何だか波紋のように静かな変化が
周囲に伝搬していく。
 一時期は非常に近い関係だったのに、今は、まったく
接点がない人もいる。そういう人たちは、「その時期」
に必要な人たちだったのかな、と振り返ってみると思う。
 お世話になった会社の上司や先輩たちは、今はまった
く会わないけれど、色々なことを教えてもらったし、当
時は公私ともに支えてもらった。だから、今の仕事があ
るし人脈もある。
 大学以前の友達は、まさに心の支えである。これは社会
に出てからの友達とはまったく違う。古くなればなるほど、
なぜかホッとする。
 ところで、大学の友達の中に不思議な友達が1人いる。
 彼は、大学の入学式のとき、講堂で学科別に並んでい
るときに私の隣にいた。私が紅一点だったので、紳士的な
彼は、
「女の子が1人は大変だね」
と言って、その日、一緒にお昼に付き合ってくれてオリエ
ンテーションでも一緒にいてくれた。大学1年のときは、
学科別クラスではなく、すべての学科から数人ずつを寄せ
集めた混合クラスで教養の授業を受けるので、彼とはそれ
きり交流もなかった。
 彼はテニスがとても上手だったから、気の毒なことに、
学科別の体育の授業では紅一点の私と組まされて、いつも
試合で負けてしまう、という可哀相な境遇に陥ったが、良
い人だから、文句を言わずにずっとペアでいてくれた。
 3年くらいから学科別のクラスになって、毎日顔を合わ
せるようになったものの、彼は後輩女子親衛隊みたいのに
いつも囲まれていて近付けなかったし、同じ学科の友達の
1人として、たまたま近くにいれば言葉を交わすくらいの、
薄ーーい関係だった。
 もちろん、卒業してから会うなんてことは想定していな
い。しかし、私は紅一点なので同じ学科の男子のほとんど
すべての就職先、メールアドレスを把握していたから、彼
の連絡先も知っていた。幹事みたいなものである。
 30代にさしかかろうというとき、プライベートで大変な
痛手を受けて私は落ち込んでいた。それで、大学時代の
「誰か」と飲み歩いて(飲めないけれど)、うさを晴らして
やろうと考えて、同級生全員に
「同窓会開こうと思うけれど、どう?参加が無理でも近況報
告だけでもくださいね」
というようなメールを送った。
 色々な返信があった中、その彼から、社交辞令で、「飲み
に行きましょう」という一言があった。で、飲みに行ったと
きに、彼が連れてきたのが、うちのパパ。それから、数回、
彼とパパを含む数人の男女グループで、頻繁に遊びに行くよ
うになった。
 その彼には披露宴に来てもらったし、新居にも遊びに来て
もらったけれど、それきり、また、薄ーーーい付き合いに戻
ってしまい、パパと彼も、今は部署が違ってしまって、あま
り交流がないそうだ。不思議だ。
 大学の入学式のときに、彼が隣にいなかったら、おそらく、
彼とは一言も言葉を交わすことなく卒業していたに違いない。
そしたら、卒業後に「一緒に飲もう」という話もなかっただ
ろうし、パパとも出会ってなかった。息子も存在していない。
 後で考えると、意味のある不思議な出会い、自分の節目に
なった交流、が、いっぱいある。そして、そのときには気付
かないような、小さな変化があって、実はそれが、後の自分
の行動や考え方、交流に大きな影響を与えていたりする。
 誕生日のメッセージリストを読みながら、1人1人と最も
近い関係だった日々を思い出して、ちょっぴり寂しく思い
ながらも、嬉しいな、ありがたいな、と思った誕生日。
皆さん、いつまで経っても頼りない私ではございますが、
これからもよろしくお願いいたします。


by akira_dai | 2016-10-15 09:11

AKIRAの日常、考えたこと、など。平凡です。