人気ブログランキング |

お酒の失敗

 私はお酒が飲めない。父親がお酒好きで酒乱だった
から、お酒に対するトラウマもあるけれど、幸か不幸
か、体質が酒という化学物質を受け付けない。しかし、
実はその「味」は好きである。濃厚な赤ワインとか、
日本酒の久保田なんか大好きだから、(飲んでいれば
強くなる)と信じていた若い頃は、無茶して、飲んで
みたこともあるのだが・・・コップ2杯も飲むと、
もー、ダメ。ワインもグラス一杯でオエーッとなるの
で、本当につまらない。毎年、ボジョレーなら薄いか
ら大丈夫だろう、と挑戦するが、やはり使い物になら
なくなるので、昨年からやめた。というより、息子か
ら、「どうせ吐くだけだから、やめろ。」と言われた。
何しろ、グラス一杯で朝まで苦しむのだから、迷惑な
話だ。本当につまらない。
 だから、お酒ではめをはずしたり、いけないことを
しちゃったりして、「お酒のせいだもんね~」と笑え
る人を、本当に羨ましいと思う。元々、理性的だし、
その上、お酒を飲めないんだから、酒でたかをはずす
なんてことは絶対にない。堅物でつまらない人だ。
が、学生時代の友達や同期の連中からは、
「もーね、akiraは飲めなくても、ぜーんぜん、問題
ないよ!だって、テンション高くて楽しいもん。
シラフでも、誰よりもテンション高いもんね。」
と言われる。テンションさえ高ければ良いんですね?
わかりました、ウーロン茶で盛り上げ役に徹しましょ
う。お任せください。
 しかし、飲めない人には飲めないなりの失敗がある
わけで、だからこそ、今は「飲まない」のである。
 学生時代、歓迎会で初めてお酒をちょっとだけ飲ん
だときには、駅で気持ち悪くなって駅員さんに確保さ
れ、改札の隣の駅員さんの部屋で寝てしまって、危う
く終電を逃すところだった。
 その頃は、毎週のように飲み会があったから、こり
ずに、毎回飲んで、何回かはアスファルトの上で寝込
んでしまったこともある。冷たくて気持ちが良かった。
迷惑な話だが、そういうときには、誰かが送ってくれ
ることになる。寝ているだけではなく、ゲロゲロで吐
くかもしれないこの私を。
 数人でじゃんけんしていたような気がするが、大体、
送ってくれるのは仲良しの先輩だった。しかも、彼は
とても紳士的だったから何ら危険なこともなく、彼氏
でも何でもないのに、本当に本当に申し訳なかった。
今でも頭が上がらない。
 同じサークルの飲み会で、まさかそこまで弱くない
だろう、と思った同級生が、
「オレンジジュースだよ」
と嘘をついて、私に5杯くらいオレンジサワーを飲ま
せたことがあった。飲んでいるときは全然平気だった
のに、
「それ、実はサワーだよ」
と最後に言われて、猛烈に気持ちが悪くなりトイレに
閉じこもって出られなくなった。が、何とか終電で帰
り、次の日は面倒くさくなって学校に行かなかった。
そしたら、その彼から自宅に電話が入って、ものすご
く落ち込んだ声で、
「昨晩はごめんな。体調、大丈夫?まさか、そこまで
弱いとは思わなかったんだよ。」
と真剣に謝ってくれた。単に学校をさぼっただけの私
は、これまた、誠に申し訳ない気持ちになったものだ。
お酒に強ければ、彼は自分を責めずに済んだのに。
 当時、よく一緒に遊んでいたちょっと派手目な男子
と一緒に飲んだときにも、やはり、私が酔っぱらって
店でふせってしまい、しかし、彼は派手に遊んでいる
だけあって、
「こういうときは水だ。吐いてもいいから水をたらふ
く飲め」
と言って、店員さんにいっぱい水を頼んでくれた。
その水のおかげで私は1時間程度でシラフに戻った。
寒かった・・・でも、(遊んでいる人というのは、
すごいものだな。)と、まじに感心したものだ。
 会社に入ってからも、出張先で、色々な営業さんと
飲みに行った。あまり懇意でない営業さんが相手のと
きには自粛してほとんど飲まなかったが、仲の良い、
ちょっといいなーと思っていた営業さんを相手に、
月に数回、電車がなくなってもホテルの近くの飲み屋
で飲んでいたことがある。深夜の0時も過ぎて、彼の
ことが少しばかり気になっていたこともあり、ちょっ
とやばい?雰囲気になってくるかもしれない、と、勝
手に考えて、飲みながらも必死で正気を保って(理性
を保つという意味ではなく、寝ない、吐かないという
こと)、テンションを高くして色気のない話でやばい
雰囲気を吹き飛ばし、何とかホテルの自分の部屋に帰
ったら、天井がぐるぐる回ってベッドに倒れ込んでし
まった。何だか知らないけど、頭も痛くて、
「ごめんなさい、ごめんなさい」
と何かに謝っていた。あれは、自分の体に謝っていた
んだろう。本当に気持ち悪くて死ぬかと思った。次の
日は、営業さんも二日酔いで辛そうで、仕事は何とか
こなしたけれど、ふらふらだった。
 その後、お酒の強い女友達から、
「また、お酒で、あんなこと、こんなことになっちゃ
った・・・落ち込む・・・」
と大人の話を聞くようになって、お酒の強い人も大変
なんだな、と、驚いた。けれど、ちょっぴり羨ましか
った。いつも冷静なのはつまらない。が、飲んだ後の
あの気持ち悪さ、辛さは、まじに命の危険さえ感じる。
ビールをコップ半分くらいで、もう十分すぎる。
 飲める人にも飲めない人にも、失敗はある。そして
飲めない人(吐いちゃう人)は飲まないという手段し
かない。つまらねー。
まったく、「酒とバラの日々」には無縁な私です。

 

by akira_dai | 2016-10-28 10:04

AKIRAの日常、考えたこと、など。平凡です。