人気ブログランキング |

実は楽しかった高校時代

 11月も半ばですが、自称モテ期の名残で、まだ、古
い友達からの連絡が新たに入ります。先週は、学生時
代の同級生から、3年ぶりくらいにメールが入って驚
き。彼とのメールは、3年前に、同級生の1人が亡く
なったときにお葬式の連絡をして以来・・・また、不
幸なお知らせかと読むときにドキドキしてしまった。
それくらい久々の、ちょっと遠い関係の同級生です。が、
読んでみたら大学に久々に用事があって行ってきたとい
うだけの短いメール。要は、
「懐かしかったから、誰かにメールしたかっただけ」
だと。紅一点の私が最適だったのかな。最近、こういう
連絡が多いんですが、まさか、本当に、私、死期が近い
んじゃないでしょうね?心配です・・・。
 そして、おととい、高校同窓会があったことは、既に
お話しました。その興奮冷めやらぬ友達から、昨晩、ま
た、メッセージが入って、写真や、同窓会のFBグループ
を見ながら、ちょっとお喋りをしたのです。
 お喋りしているうちに、突然、彼女が「泣いている」
顔文字スタンプを送信してきたので「?」と思って、
「・・・これ、泣くとこ?」と返事をしたら、
「akiraちゃんの優しさに泣ける」ときた。
何でも、同窓会でも、他のメンバーから、
「akiraちゃんと連絡が取れてるなんてスゴイね!」
と言われたそうで、メッセージの最後に、
「やはり、akiraちゃんは、みんなのakiraちゃん
だったのね。」
と書いてあった。そのメンバーの名前を見たら、
1年のときに同じクラスになっただけで、それ以降
は、あまり話したことのないメンバーだ。それなのに、
「やはり」とか「みんなの」とか、私には到底、信じ
られない。勉強はできたけれどそれほど派手なグルー
プにいたわけでもない。でも、思い出してみると、
確かに、「みんな」が私に優しくしてくれた。
 高校は別学といって、同じ敷地に男子もいたけ
れど、校舎は女子しかいないし、授業は女子だけ
だし、まあ、女子高みたいなものだった。入学する前
は、(女子だけなんて、陰険な人もいそうで面倒くさい)
と、ステレオタイプの女子ばかりを想像して憂鬱にな
っていたのだが、今になって、私は女子高を経験して
本当に良かったと思う。
 女子だけだと、皆、優しいのだ。女どうしという厳
しさはあるものの、基本的に優しく、少なくとも男子
が原因のいがみ合いが無いので、素のままの女どうし
で付き合える。例えば、声が高くて、大げさにリアク
ションするようなぶりっ子キャラも、「かわいいね」
と女子の間で人気者になる。男子がいたら、「あいつ、
ぶりっ子じゃね?」と嫌われる恐れがあるようなタイ
プだ。私は、女だけでも、ぶりっ子をするキャラがい
ることが面白いな、と思ったし、多少のグループに分
かれていてもイザというときには各グループが混ざり
合って助け合ったり、相談し合ったりできる関係が、
気楽で、案外、居心地が良かった。
 そんな中で、私のキャラは、勉強はできるがその他
のことは何もできない「放っておけないダメ男キャラ」
だった。期末に発表されるテスト結果はいつもトップ
なのに、体育着を後ろ前に着る、いつも寝癖がついて
いる、授業中はよだれをたらして眠っているので先生
に注意をされる、お弁当をひっくりかえす、、、と、
とにかく、だらしなくておっちょこちょいだった。
 極め付けだったのは、「テスト名無し事件」だ。
社会の先生がテストを返却しているときに、ふと手を
止めて、
「この満点の答案には名前がありませんね。」
と言った。「満点」というところに、教室中がザワザワ
となった。私は、(まさか、自分じゃ、ないだろーな。
さすがに満点はないよな)とドキドキしながら自分が呼
ばれるのを待っていた・・・最後まで名前は呼ばれなか
った。私は恥ずかしい気持ちで、
「すみません、それ、私です。」
とすごすごと教壇に答案を受け取りに行った。その途端、
教室中が爆笑した。
「さすが!akiraちゃん!」
「頭は良いけれど、抜けてる!」
「かわいい!」
・・・それ以来、テストのときは、答案を集める係の女
子が、必ず、私の答案の名前の欄を確認してくれるよう
になった。その後も名前を書いていないことがあったの
で、彼女は、
「ほんと、akiraちゃんって、意外とそそっかしいのね。」
と、感心したような呆れたような笑顔を浮かべて、私が
名前を書くのを待っていてくれた。
 休み時間は、数人の女子が周りに集まって、やれ、ネ
クタイが曲がってる、スカートが後ろ前になっている、
寝癖がついている、と、世話を焼いてくれた。当時、同
級生たちは、皆、聖子ちゃん風のヘアスタイルで、前髪
がくるくるしていて、ちょっと赤い色に脱色したりして
いて、綺麗にしていたけれど、私はそんなことには、
てんで興味がなかったし、寝癖もそのままでいいじゃん、
と思っていたのだが、
「それじゃ、ダメ!」
と何人かがヘアブラシで髪の毛をすいてくれたりして、
「もっと、こうすれば、かわいくなるのよ!」
と、あれやこれや身なりを整えてくれて、きっと男子が
見たら羨ましくてたまらなくなるようなハーレム状態で、
休み時間になるたびに、数人が集まっては、身の回りを
世話してくれた。自分の名誉のために(?)、アピール
をしておくとすれば、世話を焼いてもらう代わりに、勉
強を教えてあげることもあったと思う(笑)。
 修学旅行でも、歩いているとき以外はいつも寝ていた
ので、寝顔をばちばち写真で撮影されて、
「akiraちゃん、かわいい!」
と、まるで幼児(男)扱いだった。
世話を焼いてくれるのは主に同じグループの女友達だっ
たけれど、席が近くなっただけの女子も、たまたま体育
で同じグループになっただけの女子も、苦手な家庭科で
同じ作業台に座っていただけの女子も、本当に、皆、私
が苦手なことをフォローしてくれて、優しくしてくれた。
 3年になって、受験を控えて、模試の団体受験が始ま
ると、まぐれで、全国1位を何回かとってしまった。某
予備校の模試と違って参考書の出版社が主催している基
本的な模試だったのだが、全国でベスト3に入ると記念
品がもらえる。そんなものいらないのに、学校では、
開校以来の成果だったらしく大騒ぎになり、全校の前で
表彰された。記念品はシャープペン1本だけなのに、これ
は本当に恥ずかしかった。しかし、そのおかげで学年中で
有名になり、他のクラスからも、私の顔を見に、数人の女
子が教室にやってきて、
「きゃー、あの子よ」
みたいな感じで何だか神様みたいになっていった。
 10月、推薦入試が始まると、akira参りなるものが流行
して、受験前に、同じクラスの女子はもちろん、他のクラス
の知らない女子も、握手しに来た。そこで謙遜するのもイヤ
ラシイかな、と思ったので、私は、なりきって、選挙を応援
する首相のごとく、
「がんばって!」
と、彼女たちの手を両手でしっかりと握り締めて、受験へと
送り出した・・・。
 他にも勉強ができる子はたくさんいたけれど、その子たち
は、皆、しっかりしていた。女の子らしくて何でもできた。
たぶん、私が、皆に優しくしてもらえたのは、本当に間抜け
で、ぼんやりしていて、幼くて、放っておけなかったからだ
ろう。だけど、普段のぼんやりキャラからは想像できないほ
どテストだけはできる。そういう極端なキャラが面白かった
のだろう、と思う。
 サイン帳を見ると、
「頭がいいけれど、いつも寝ていたよね」
「ものすごく優しいよね」
「実はおっちょこちょいでカワイイよね」
というコメントが多い。でも、優しかったのは同級生たちな
のだ。
 入学したときには、希望する高校でもなかったし憂鬱だっ
たけれど、今になって思えば、優しい女の子たちに囲まれて、
ありがたかったな、楽しかったな、と、思う。そして、昨晩
のメッセージを読んだときには、1回しか同じクラスになっ
たことがない人たちにまで、「会いたい」とか「連絡がとれ
てるなんてすごい」とか、そんな風に言ってもらえて、本当
に幸せだな~と、嬉しくなった。

by akira_dai | 2016-11-21 09:03

AKIRAの日常、考えたこと、など。平凡です。