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恐怖の少子高齢化実感

 私にしては珍しくブログを空けたのには事情があって、つまり、
身内が脳卒中で倒れた。身内といっても、多少距離があるので
そう巻き込まれてはいないが、実家の方は大騒ぎである。やれ、
あれをしなくちゃ、これをしなくちゃ、お金がかかる、介護保険の
申請をしなくちゃ、と、目先でやらないといけないことが山積み。
しかも病院は、
「うちでは二ヶ月しかあずかれないから次の病院をさがしておけ」
と言う。介護療養医療施設というやつだ。
 混乱と疲労でパニックになっている母が倒れては困るので、
「じゃあ、さがすのは私が得意だから」
と、インターネットを駆使して、ここ数日、ずーーっとリストをまと
めていた。リストをまとめると、都内に結構指定病院はある。区
内よりも郊外の市に多い。母が、「どこもいっぱいで数年待ち」
と言っていたので覚悟をして、一件一件、仕事の合間に電話を
していくうちに、保険の制度や費用の目安、介護の医療施設と
老人保健施設、老人福祉施設の違い、が、大分、わかってきた。
そしてわかったことは、(これは私たちの老後も大変だ!)という
ことだ。
 細かい説明をしても仕方がないので、簡単に大変な状況を書
くと、とにかく施設はどこもいっぱい。医療施設は「数ヶ月」という
期限があるので、数年待ちということはまず無いが、保険施設、
福祉施設は数年待ちはざら。しかも、その費用。月々最低13万
から最高は40万くらい。最低13万と書いたが、ほとんどの施設
が25万から28万くらいである。これは自己負担であって、介護
保険や国民保険(医療)は、滞在費、食費にはきかないため、
滞在費(ベッド代)が全部自分にかかってくる。そして、若者と
違って退院の目処のない老人ばかりなので、家族は、いつ終わ
るともわからない入院生活のために、毎月、これだけの費用を
捻出しなければらなない。(そんな金持ちいるのかーー?!)と
思うが、実際、どこの施設もいっぱいなのだら、日本は金持ち
だらけ?
 ・・・というわけでもない。色々調べてみたら、一人暮らしの非課
税のお年寄りについては、負担金額に上限があり、一部、お金が
返ってくるという制度がある。しかし、それを使っても、10万を切る
ことはまず無いし、大変なことだ。
 介護保険は今年から制度が変わった。それまでは、滞在費や
食費も保険対象だったのだが、あまりにも出費がかさんだため
にそれらが対象外になり、利用者の負担が激増。さらに、そうい
った老人用の施設に支払う予算も大変な金額らしく、平成11年
には療養医療施設は廃止され、他の老人施設も縮小方向。と
いうわけで、私たちが老人になる頃には、今よりもっと大変なこ
とにーーー。・・・と、考えたくないことだらけです、はい。
 そんなわけで、目先を変えて、民間の老人施設とか見てみると、
入所に数千万から1億くらいかかるし、かつ、月々30万弱の支払
いは発生するし、と、土地を売っても支払えないような金額のオン
パレード。恐ろしい・・・やはり、やばいだろ、少子高齢化。
 でも、老人施設を縮小して、個人が負担する金額も増やして、
実際、利用しにくい状況になっている、っていうのは、いよいよ、
子供を増やすのはあきらめて、老人は早くお亡くなりになって
ください、ということなのかしら?国には、ぜひ、福祉にこそ、力
を入れてほしい、と、実感しているのであります。
by akira_dai | 2006-10-23 23:28

AKIRAの日常、考えたこと、など。平凡です。

by akira_dai