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パンダ登場

 今日は某商社の新人さんの研修で、自分が担当している測定器を
説明する研修日である。研修の担当者からは、
「文系の方が多いので、まあ、こんなもの、とうい程度で、なるべく簡
単に説明してください。」
と言われて、まあ、私の担当は非常にシンプルで地味でつまらない
電圧計とか電源とかスイッチなので、(適当に、おしゃべりしてお茶を
にごそう)と気楽に考えていた。何しろ時間も15分x3コマなので、お
しゃべりするだけで十分もちこたえる、と思っていたのである。
 そしたら昨日になって、突然、他の測定器を担当する課長が、
「AKIRAさん、明日のこと何か考えていますか?」
と言ってきた。
「いや、何も。だって、電源や電圧計じゃ、何も見せ場ないじゃないっすか」
と笑うと、
「僕は、AMラジオを持ってきて、波形をお見せしようかなと思っています」
と言う。
「はーあ・・・いいですね・・・スペクトラムアナライザとかオシロスコープは
波形が見えるし、機能も多いし、見せられるものはいっぱいありますもの
ね。その点、電圧計や電源じゃ・・・はーあ。」
と私は困り果てていた。
 で、せめて電源で何かを動かしてやろうと、昨晩、帰宅して子供のおもちゃ
を物色していたら、相棒が、
「パンダがいいじゃないか。電池で動くパンダがあっただろう」
と言う。そう、子供の出産祝いに友達からいただいたパンダのおもちゃである。
 パンダの首から線が出ていて、その先に電池ボックスがくっついており、ボ
ックスについている2つのボタンを押すと、首をふったり歩いたりする、という
ものだ。確かにこれなら電源で動く。単三2個だから、3V印加すればいい。
 で、朝、会社で、このパンダの電池ボックスを分解して、3Vを電源で印加
してみた。私のデスクの上をパンダがじーじー歩いている。オフィスには不
似合いな絵だがこれも仕事である。
 はたして、研修で、私はパンダを使って文系の皆さんに何を説明したか。
「ものをたくさん作っているメーカーが商品の動作試験をするのに、いち
いち電池を使っていたら、電池が何個あっても足りないのです!というわ
けで電源を使います!」
とか、電源をつなげてパンダをじーじー動かして、
「このように電圧をかけるとものは動いて、電流が発生します。この電流を
いかに低くおさえるか、で、バッテリが長くもつかどうかが決まるのです。
電流が低くても動くように改善することもメーカーの仕事です。皆さん、
同じバッテリが1日でなくなる携帯と、1週間もつ携帯があったら、どちらを
買いますか!」
とか、スイッチの説明なんかひどいもので、
「測定器は高い。だから、1個の測定器に20個のパンダをつないで測定
したい、って場合は、1x20のスイッチを切り替えて使います。」
と、まあ、そんなところだ。ついでに、電源のリミッタ機能を使って、パンダ
が動かない(3Vがかからない)ところもお見せしたのだが・・・これは、ちょ
っと文系の方には退屈だっただろう。
 それにしても本当に地味だった。パンダは目を引いたかもしれないが、
測定器、小さいし、数字しか表示されないし。ただ、パンダについて、社内
のウケは良かった。
「いやーあ、良かったよ、パンダ。わかりやすいし、面白いじゃない?」
「はーあ、子供のおもちゃを分解しちゃいましたけど・・・」
「ごめんなさいね、お子さんのおもちゃを犠牲にされたなんてね。」
と、まあ、そんな具合で、無事に今日の研修は終わった。
 測定器も地味、今や、やっている仕事も地味、だけど、この際、ママの
色を仕事にも活かすかね。
by akira_dai | 2007-05-24 23:15

AKIRAの日常、考えたこと、など。平凡です。